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【魔性】病みつきになる書き心地、芯ホルダーのススメ ~ロットリング・ラピッドプロ~

筆記具
↑ロットリング・ラピッドプロ

おおきにです、Hikkyです!!
早いもので、いよいよ年末ですね。
皆様、やり残したことはありませんか??

私も持っている6本の万年筆を、年に1回掃除しているので、年が明ける前にきれいにしておきたいと思います。

私も今年の目標の一つとして、「長く使えるものを買う」というものを掲げていました。
今年もいろいろなものを試してみたいということで、お小遣いの殆どを費やしてきましたが、「衝動買いでない本気の1本」を選んでみたくなり・・

そんな中、選択したのはかねてより気になっていた、こいつです!!

どれをチョイスしたのか? なぜそれを??

↑ロットリング ラピッドプロ2.0

そう、かの有名な「ロットリング」です!!

なぜロットリングなのかというと・・
「書きやすいシャーペン」でGoogle先生に尋ねてみてください。
大抵ロットリングが入ってきます。

見た目はいたってシンプル、変哲もない普通の製図用シャーペンに見えます。
正直、今年発売された「モノグラフ・ファイン」の方が個性的で書きやすそうに感じます。

しかし、常日頃私は、ロングセラーのものは何らかの形で長く支持され続けるからこそロングセラーとなるわけで、理由がきっとあると思っています。

ということで、やはりボーナスを費やすならこれしかないでしょう!!と選択した次第です。

ただ、シャーペンについては先日もモノグラフファインを買ったところでもあり、どうせなら少し特殊なものを、と思っていたところ、さすが大御所・ロットリングさん。
あるではないですか、特殊モデル。。

その名も「ラピッドプロ 2.0mm」です!!

ロットリング ラピッドプロについて

ロットリングのペンシルは大きく分けて「プラスチック製」と「メタル製」があります。
そして、最もベーシックなモデルから300、500、600・・とモデル名が変わっていき、数字が増えるほど金属製で重厚感のあるモデルになります
その中でも少し特殊な、耐久性に優れた全身フルメタルボディのプロ仕様が「ラピッド・プロ」です。

ラピッドプロは持った時にほどよい重量感があり、手の中で安定するよう設計されています。
グリップ部分は滑り止め加工がされ、しっかり握れます。
そのあたり、さすがプロ仕様。。

↑ローレット(溝)加工がされたグリップ部分
↑鉛筆の芯と同じ太さの芯がでてくる
↑芯を格納するとフラットになり、胸ポケットに挿しても汚れもつかない
サイズ

長さ 145mm / 軸径7mmΦ / 重さ25g

未使用状態の鉛筆並みの大きさで持ちやすいです。

特徴

特徴としては、詳しくは後述しますがメカニカルペンシルのようにノックするたび芯を一定量出すことができ、調節しやすい設計になっています。
また、ホルダーのノックキャップ部分には芯シャープナーが付いており、芯を削ることができます。

なんとなく想像に容易いと思いますが、これを使って削ると中が粉だらけになりますので、もちろん使っておりませんが。。

↑ここに芯を入れて削ります

ロットリングの象徴的な六角形ボディは、ビジネスシーンにも映えるデザイン。
他のシリーズは鋭角な六角ですが、このラピッドプロは少し丸みを帯びた形でメカニカルの中にも柔らかさを感じ、シンプルなボディにトレードマークでもある「赤い輪」がアクセントカラーとなって目を引きつけます。

同じデザインのボールペンとセットで使ったり、他のシリーズと合わせて芯の色や太さを分けて何本か使うのもオツです!

芯ホルダーについて

↑芯ホルダー(ロットリング2.0mm)と一般的なシャーペン(0.5mm)

今回の名前にもある、2.0mmというのは、芯の太さのことで、一般的な鉛筆と同じ太さになります。
この芯を使うメカニカルペンシルは、「芯ホルダー」と呼ばれます。

芯ホルダーには、有名なところでは三菱鉛筆さんのUNIシリーズの芯ホルダーがあります。
他にも、同じく三菱さんの「フィールド」や、ステッドラーさんのマルス・芯ホルダーなどがありますが、ここではとりあえず割愛させていただき・・

芯ホルダーとは、「鉛筆の書きやすさと芯の折れない信頼性、メカニカルペンシルの利便性を両立したもの」ということになります。
2mmホルダーは、線の太さや濃淡をつけやすい鉛筆のような描き心地で、いつも同じような書き心地で使い続けられるため、絵画やイラストを始め、アイデアを出す時やスケッチする時にも最適です。

また、先端が丸くなってきて、芯を削って尖らせたい場合でも、鉛筆だと軸ごと削るのでどんどん短くなり、重心も変わって書きにくくなっていきます。
しかし、芯ホルダーの場合芯だけを削るため、そういったことがなく、芯の限りなく最後まで同様の使いやすさのまま使うことができ、コスパに優れ、とても「イイ」です。

↑画像の削り器は北星鉛筆さんの「大人の鉛筆・削り器」です。 このように芯を挿して、芯だけを削ります。

そういった鉛筆とシャーペンのいいとこ取りのような魅力があるのがこれです。

数年前一世を風靡した北星鉛筆さんの「大人の鉛筆」シリーズも芯ホルダーと言えると思います。

↑せっかくなので並べてみました 左から北星鉛筆・大人の鉛筆・和風、三菱鉛筆・芯ホルダー、ロットリング・ラピッドプロ

そんな芯ホルダーは、「ドロップ式」「ノック式」と大きく分けて2つのタイプがあります。
それぞれ、簡単に触れておきます。

ノック式に至っては特に説明もいらないのではと思いますが、通常のシャーペンと同様、ノックをした分だけ芯が出てくるタイプです。

もう一つ、ドロップ式は芯ホルダーならではの特徴で、馴染みのない人も多いかと思いますが、ノックをしたとき、芯を挟んでいるストッパーが開いて、芯が出てくるタイプのものになります。
つまり、ノックしてストッパーを開いている間は芯がすとんと出きってしまうため、注意が必要です。
ただし、その分好きなだけ芯を出すことができるので、まさしく「書くこと」をメインとするプロのための仕様とも言えますね♪

一般的に芯ホルダーと言われるとこのドロップ式が多く、ノック式は少数派です。

今回のロットリングはその少数派のノック式のため、芯ホルダーに慣れていない方でも単純に「太いシャーペン」として使うことができます。

ロットリングについて

1928年、ロットリングはドイツでバウハウスデザインスクールの造形が美術や建築に色濃く反映された時代に誕生しました。
その後、戦争による工場の焼失などの損害を受けながらも、創始者/ウィルヘルム=リープの「正確な線こそ美しい」というこの情熱と信念に燃えた物作りにかけたコンセプトは次々に世に送り出す全ての商品に継承されていきます。

そしてトレードマークである「赤い輪」は信頼の印として世界中に定着し、ロットリング・ブランドは世界中に愛され、世界No.1の地位を確立しました。

その操作性、精密性・ミニマルなデザインで、プロに選ばれる「考えを練るツール」として、世界的に高い信頼を得ています。

厳しい精度と機能に培われたロットリングのテクノロジーは製図・デザイン分野だけにとどまらず、一般筆記具は数々のデザイン賞を獲得し、今も成長を続ける、老舗でありながら先進性のあるブランドとなっています。

ロットリングの種類

一見すると全て同じに見えるほど完成されたデザインのロットリングシリーズは300に始まり、500・600・800と兄弟分がおり、他にも今回のラピッドプロとラバーグリップを持ったティッキーシリーズがあります。

シリーズについて、簡単に触れますと・・

  • 300シリーズ…300は全身樹脂製で、軽量ボディによる使いやすさと軽い書き心地が楽しめます。ペンシル(シャーペン)のみ。
  • 500シリーズ…500はグリップ部分がメタルになり、低めの重心と滑らないグリップでしっかりと握って書くことができます。こちらもペンシルのみ。
  • 600シリーズ…中心となる600は全身が金属になり、重厚感と高級感を両立しています。その分耐久性もあがり、長く使うことができます。
    ペンシルだけでなく、赤・黒のボールペンとシャーペンが一体になったマルチペンやボールペンもあります。
  • 800シリーズ…上級の800は600と同じく全身金属ですが、先端パイプ部を収納することができ、携帯性に優れています。
    また、出し入れも回転式を採用するなど、上級モデルらしい所有感を満たしてくれるものになっています。
    こちらもペンシル・ボールペンに加え、スマートフォンやタブレットにも書ける「スタイラス」モデルもあります。

このように、それぞれに個性があり、予算や使い勝手によって好きに選べるのも魅力です♪

実筆 ~実際につかってみて~

さすが。。

その一言に尽きます。

とはいえ、これでは面白く有りませんので、もう少し書きます。

今回私がチョイスしたのがラピッドプロの金属ボディなので、手に取った瞬間の感想としては「重。。」でした。

しかし、製図用ペンとして定評があるだけのことはあり、非常に文字が見やすく、書きやすいです。

また、今回の金属ボディは重みを生かして万年筆のように力を入れずさらさら書け、特にこの2.0mmの芯と相性がいいと感じます。

欠点というか、気になる点としては、実際に手にすると少し重すぎると思う方もいらっしゃるかと思います。
さらには、重心が中央くらいに位置しているため、バランスが後ろ寄りになり、書き続けていると気になる部分もあります。

ただし、重量感は人それぞれなので、重すぎると感じる人はプラスチックボディの300シリーズなどをチョイスすればいいと思います。

まとめと、替え芯について

ここまでいろいろ書いてきましたが、簡単にまとめますと、

「芯ホルダー(2.0mmシャープ)は鉛筆の書き味とシャーペンの実用性を兼ね備えた至高の筆記具」
(書くということに特化したアイテム)
「ロットリングは製図用シャープを極めた、玄人にも好まれる信頼性のおけるツール」

ということになります。

特別な機構を有することなく、シンプルで長く付き合える、相棒のようなツールを求めている方にはいい親友になってくれることと思います。

芯ホルダーは機構がシンプルで単純な分、壊れにくいですしね♪

↑分解図。ご覧の通り、とてもシンプルにできている

替え芯についてですが、今回私は芯に「大人の鉛筆」の替え芯を入れています

シャーペンの芯は黒鉛にポリマーを混ぜ込むことで耐久性を持たせています。
そのため、会社によって配合率が変わるので、その分書き味がそれぞれ異なります。

今回、ロットリングに標準装填されていた純正品は、全体的に色が薄めで、しゃりしゃりした書き味に感じました。

個人的にはファーバーカステルのスーパーポリマー芯が非常に鉛筆っぽくて好みであり、パイロットのグラファイト芯もとても好評なのですが、現時点で手持ちがなく、手元にあったのは北星鉛筆の「大人の鉛筆」の替芯だけでした。

せっかくなので、それに入れ替えてみましたが、さすが老舗の鉛筆屋さん、非常に鉛筆らしいきれいな書き味で、色も濃く濃淡がしっかり楽しめるようになりました

このように、特に太字であるがゆえにより純粋に芯を楽しむことができるため、せっかくなのでいろいろな芯を試していただき、心行くまで芯ホルダーの世界を堪能してほしいと思います♪

今年はたぶんこれ以上かけない気がしますが、また来年早々こそは「まとめ」の記事も書いてみたいと思いますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!!

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