おおきにです、Hikkyです。
2023年初のお買い物は、自身としては以前紹介したパイロット・ライティブ以来の万年筆です!
お好きな方からすれば今更感のある今回の筆記具ですが、なぜこれをお供に迎えたのか、その出会いからご説明させていただきたいと思います。
今回もどうぞお付き合いください!
↓今回紹介するのはこちら
デラックスとの出会い
エキスパートとの出会いは今年最初のことでした。
長年愛用していたアークオアシスさんという画材屋さんがあるのですが、たまたま「閉店売り尽くしセール」をしているという情報を得ました。
お気に入りのお店であり、ここと同じくお気に入りの大垣書店さんとの行き来がとても好きで、この組み合わせがなくなるのかと思うと寂しく思いましたが、せっかくセールしているのであれば行ってみない手はない、と思い、行ってみました。
私がその情報を得たのは1月10日ごろの話ですが、どうやらセールは年始早々から始めていたらしく、行った時には売れ筋の商品や実用的なものはほぼすべてハイエナの餌食となっており、戦利品は何もないのか!?という状態。
せっかく行ったのに何もないのはさみしな、と思いながら残りを探すこと幾分。
そこで出会ったのがコイツです。
高級筆記具コーナーに残っていたこいつ。
白と黒がショーケースの中に残っていました。
本当は他のファーバーカステルを見ていたのですが、これを見ているうちに「こいつはオシャレだ・・!」と魅かれていき、手に取らせてもらった瞬間、「これ買います」と言ってしまった。
デラックス君の定価は22,000円(税込)。
エキスパート万年筆はノーマル(スチールペン先)であれば17,600円ですが、このデラックスはキャップ部分のオシャレな加飾のため少しお値段が張っております。
そんなデラックス君の特価価格は・・
いやぁいいお買い物をしました(^ ^)
なんと半額(50%OFF)!!
ウォーターマンとは ~簡単におさらい~
ウォーターマンはご存じの方も多いかと思いますが、フランスの筆記具メーカーです。
創始者である「ルイス・エドソン・ウォーターマン」が、もともと保険外交員で、大口契約を取り交わすサインの際、ペンからインクがこぼれ契約を逃がしたという苦い経験からインク漏れのないメカニズムを開発するにいたったのです。
これが万年筆の祖ともいわれています。
その後、 パリに本拠地を移し、元々アメリカにあった工場をフランスに移管し、最大級のブランドとして地位を確立しました。
ウォーターマンの一番の特徴は、美しいデザインです。
フランスらしさを感じさせる独創的な色彩と流れるようなフォルム。
そして職人技によって生み出される繊細なメタルの輝き。
ウォーターマンが「ライティング・ジュエリー(宝石のような筆記具)」と称される理由です。
ウォーターマンのラインナップとしては、2023年1月現在で以下のものがあります。
- カジュアルなエントリーライン「エリュール」
- シンプルでエレガント、細身が自慢の「メトロポリタン」
- 機能的でありスタイリッシュでビジネスにもぴったりの代表的モデル「エキスパート」
- 流線型の船をイメージした突出したオシャレさをもつ「カレン」
- 四角形の特殊な形ながら、一目で高級とわかるオシャレさを兼ね備えた「エセプション」
この他にも今はもう絶版となっていますが、価格・デザインともに最高級の「エジソン」というモデルもありました。
このように、オシャレさと実用性を兼ね備えており、もっているだけでも実際に使っても満足でき、高価ではあるものの、そんなに手の出せない値段ではないというオールマイティなバランスをもった筆記具メーカーがこのウォーターマンなんです。
もちろんプレゼントにもおすすめですよ!!
実筆 ~Review~ とウォーターマン・カレン
エキスパートは、ペン先が金のものとスチールのものがあり、今回私の買ったものはいわゆる「長期在庫」モノで、どうやら初期型のようです。
エキスパートは一度マイナーチェンジしており、キャップ先端のプレートや同軸の中央部分のリングデザイン、ばらした時の部品に違いがあります。
実際には並べて比較しないと全然わからないレベルです。
ただ、ペン先の金ペンは途中で追加されたものになりますので、今回のような初期型にはスチールペン先しかなく、今回のものも例にもれずスチールペンです。
スチールペン先は力をいれても壊れにくく、ボールペンのように気軽に使えるので初心者を中心に人気なのですが、鉄ペンならではのカリカリと少し抵抗のある書き味になります。
また、金でなく鉄なぶんだけリーズナブルなのが特徴ですが、正直鉄ペンで2万円はお高いと思います。
とはいいつつ、お買い得価格で買えたので全く後悔はしてませんけどね!!
そして私、ウォーターマンと言えばもう一つ、「カレン」という万年筆を持っています。
こちらはもうワンランク上のモデルになり、18金の金ペンになります。
(18Kってなに?という方はこちらの記事を見てみてください)
せっかくなので、並べて比較してみました。
まぁしかしデザインは本当に美しいですね!
エキスパートも存在感抜群ですし、カレンも女性のネイルのようにキレイです。
エキスパートには以前愛用していたけど最前線を退いてしまったスーベレーンM300にいれていた「神戸インク物語 摩耶ラピス」を、カレンは純正のブルーブラックインクを入れています。
こうして書いてみると、カレンの方が当たり前ですがスラスラ書けます。
とはいってもカレンは独特の書き味なので、万年筆らしさという点では少し「?」が残りますが。。
しかしながらエキスパートも今まで使ってきた金ペンにまったく劣らないインクフローで、インク溜まりもしっかりできるので、万年筆らしさは満点です!!
(インクフロー…インクの出る量。一般的に多いとスラスラ書ける。
インク溜まり…文字の書き始めや書き終わりなどにインクの多い部分ができること。これができるのが万年筆の大きな特徴)
ただ、鉄ペンらしいカリカリとした筆記感は残ります。
これがもし金ペンだったなら、もっと違うのかも!?と期待せずにはいられない、そんな感じでした。
ただ、欠点としては「キャップが背中につけられない」ことが挙げられ、その関係で持つと少し短くなり、重量バランスが後ろ寄りになるのが気になるところです。
最後に
今回は偶然素敵な出会いを果たしたウォーターマン・エキスパート・デラックスのなれそめのお話でした。
実際に受けた直感としては、「鉄ペンにしては高価やけど、デザイン・万年筆らしさ・高級感どれをとっても”エキスパートが使うに相応しい”」という感じでした。
「鉄ペンでインクフローがいい」と言われると、身近なところでいえばパイロットのコクーンあたりが思い浮かびますが、まさしくそれに近い部分があると思います。
コクーンは実売価格約3000円であることを考えると、「コクーンの方がええんちゃうの?」と思われるかもしれませんが、これはコクーンをむしろほめるべきで、なかなかこの書き味は出せません。
また、インクフローはコクーンよりもよく、高級感と万年筆らしさ、引っ掛かりの少なさはこちらに軍配があがると思います。
このように、バランスが良く、ビジネスマンにも、筆記具好きな方にも、万人おすすめできる「高級輸入筆記具」の入り口になるのがこれではないか、と思います。
エキスパートにはボールペンもあり、こちらはこちらですごく魅力がありますので、自分へのご褒美・だれかへのギフトにもおすすめです!!
↓エキスパート・デラックスはこちら
↓ノーマルタイプのエキスパートもあります(こちらの方がリーズナブル)
↓ボールペンが好きな方はこちら
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