衝動買い(また!?)
おおきにです、Hikkyです。
先日のe+m クラッチペンシルに続き、衝動買いシリーズです。。
先日、近くのTSUTAYAが閉店セールをしているお話はさせていただいたと思いますが、実はその時もう一本べつのものを買っていました。
それが、この「ファーバーカステル TK-FINE」です!
これも完全に一目惚れの衝動買いで、見て・触って・書いて「これええやん!」となって買ってしまったものです。
元々家では子供がファーバーカステルの色鉛筆・鉛筆を使っており、特に芯がしっかりしていて書き味がいいことで高評価でした。
そんな中でこいつを発見したわけですが、先述のクラッチペンシル同様長期在庫であったようで、すこしパッケージが色あせていました。
さらに、なぜか一本むき出しのモデルがありノックしてみると芯も削れていたため、大変申し訳無い気持ちをもちつつ、少しだけ試筆させていただきました。
すると、持ちやすさもさることながらなんとも芯がいい味をだしてくれるじゃないですか!
メタルグリップの高級感&重厚感、重心の低さ、そしてヨーロッパの筆記具をイメージさせる上質な緑色。
これだけでも十二分に目を引きます。
あとはそこにある在庫の中から好みの芯の太さを選ぶだけでした。
はじめは1.0mmを手にしていました。
これはプラチナ・プレスマンの専用の0.9mm芯も入るとの情報があったため、芯が減ってきたらこれを補充しようという意図もありました。
しかし、試筆してみて、これはこの芯でないと魅力は減るなと痛感し(それほどいい芯でした)、好みの太さであるスタンダードな0.7mmに落ち着きました。
(ヨーロッパでは日本と違い、0.7mmがスタンダードです。日本は0.5mmです)
ちなみに、私の嫁も同じものの0.5mmを買っていました。
子供もこれを使って絵を描いたりしており、なかなかに使わせていただいております。。
ファーバーカステル
ファーバーカステルはドイツのメーカーです。
現在にも続くエンピツの基礎を作ったメーカーで、老舗中の老舗です。
エンピツの6角形の形ももとはファーバーカステルが作ったものであり、もはや鉛筆の代名詞ともいえる存在です。
そんなファーバーカステルの鉛筆は、老舗らしく木材にもこだわっており、書き味も一級品です。
また、鉛筆には特にこだわっており、最もスタンダードでありながら最も優秀で著名な鉛筆、「カステル9000」に芯削り機能付きキャップを備えた「パーフェクトペンシル」などをリリースしているあたりもさすがと言えます。
今回紹介のTK-FINEもこの9000番をイメージできる六角形+ダークグリーンでイメージが統一されているあたりもさすがと言えますね!
ちなみに、話は前後しますがこのTK-FINE、高級バージョンの「バリオL」と「ノーマル」が存在します。
今回私の購入したのは高級バージョン、バリオの方です。
ノーマルと比べてメタルグリップや後ろの消しゴム部分に黄色いリング加飾されていることが特徴ですが、よりシンプルに鉛筆のような美しさを求める方はノーマルの方もいい選択肢になると思います♪
通常の黒い芯の鉛筆だけでなく、色鉛筆やクレヨンなども製造しており、色鉛筆に関しては「水によって色を変化させる」水性色鉛筆なども作っています。
(先述の娘が使っているのはその水性色鉛筆です。水で少しぼかすといい色します♪)
そして忘れてはならないのが万年筆です!
ファーバーカステルらしい流線型のクリップや、書きやすさを重視したこだわりのペン先・・
そこまではまぁよくある話かもしれませんが、何よりさすがと思うのは鉛筆でもこだわっている、その「木」です!
木を使った落ち着きがありながら高級感のある独特の個性は他ではなかなか見ません。
それでいてリーズナブルと、いうことなしです!
残念ながらレビューは書けていませんが、近々某密林さんのタイムセールなどでお買い得にならないかな、と常に買い物かごに入っています・・。
ただ、雑誌等でも非常に評価は高く、デザインが気に入ればそれだけで選んでも大丈夫と言えるほど独特の魅力があります!
一番気になるのはコチラ↓
実筆
実際に書いてみましょう。
なんといっても、まずはその芯が魅力です!!
「それって製品の評価ちゃうやん?」
と思われるかもしれません。
確かにそのとおりなのですが、この芯あってこそのこのTK FINEだと思います。
この芯の率直な感想は「まるで鉛筆」です。
意味がわからないかもしれませんが、元々シャーペンの芯は鉛筆のようにほぼ黒鉛ではありません。
黒鉛を樹脂で固めた、ポリマー芯と呼ばれるものが一般的です。
これは0.5mmなどの細さでもしっかり書くために強度を確保しなければならなかったことから始まったのですが、この関係でどうしても鉛筆とは少し書き味が違います。
鉛筆のほうが柔らかく、なめらかな書き味になります。
小学校などでよく配られるプリントなど、ザラ半紙に書くとよく違いがわかるのではないでしょうか。
この書き味の違いが、ファーバーカステルの芯にはあります。
厳密にいうと同じポリマー芯であることは事実ですが、メーカー自ら「スーパーポリマー芯」とHPに表記するほどの逸品であり、これは一見の価値ありです!
それだけではありません。
メタルグリップのもちやすさと重厚感、重心が先端に近づくことでの安定感があることは先述の通りですが、なんと軸を回すことで書き味が変わります。
軸にはソフト・ハードの両機構を備えており、ソフトは一般筆記のための芯クッション機構、ハードは製図やデザインのための芯固定機構が備わっています。
つまり、ソフトサイドでは柔らかく、芯の折れにくいなめらかな書き味、ハードサイドではボールペンのようなかちっとしたしっかり書き味が楽しめるようになっており、通常の筆記から精度を求められる本格的な製図用途まで一本でマルチに対応できるというメリットがあります。
もちろん、背中に消しゴムも背負っています。
以前の記事で書いたMONOグラフのような細身の消しゴムで、繊細な使い方にも適しています。
こんなところまでしっかり製図用してます。
今回、私は0.7mmを選択したわけですが、濃さはHBになります。
製図用らしく、芯の濃さを表す窓もついており、せっかくなのでここは「HB」に合わせています。
このように、「書くこと」に真剣に向き合った、素敵な一本です!
結論
結論としてはこのシャーペン、衝動買いしたけどよかったです!
書き味もさることながら高級感がありながらもシンプルなデザイン、ヨーロッパの筆記具っぽい上質な色合いと合わせて長く付き合えます!
「芯がすごい」という、意外な発見もありましたので、合わせてよかったです!
しかし、「製図用シャーペン」としてみるとちょっと価格が高めなこともあり、他の国産シャーペンでもいいかなとは思えます。
(たとえばぺんてるのスマッシュや、グラフシリーズなどはその最たるものです)
しかしながら2種類の書き味が楽しめるなど独創性もあるのは優位点です。
ヨーロッパの筆記具は国産のものと違い、個性が豊かでおもしろいですね!
最後に、繰り返しになりますが、「芯」は特におもしろいので、それだけでもぜひ味わってみてください!
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