Hikky’s Collection
こんにちは!Hikkyです。
今回は前回に続き、万年筆のお話です。
前回のVOL.1による私の持っている万年筆の紹介があまりに長引いてしまいましたのでVOL.2に続かせていただきました。
前回はどちらかというと一生モノの「高級万年筆」が中心でしたが、今回は比較的買いやすい入門編万年筆が中心になります。
価格がリーズナブルなのを踏まえてさまざまなインクを楽しむのもよし、万年筆ってどんなんかな?というものを感じていただくのもよし、少しでも万年筆の世界を感じていただければと思います!
今回もよろしくお願いいたします!!
セーラー万年筆 プロムナード
万年筆を選択する際、ざっくり分けて金ペンと鉄ペンになるということはVOL.1で語った通りですが、価格帯でみると1万円を超えるか超えないかで大きく選択肢が変わってきます。
もうお分かりかと思いますが、1万円以上が金ペン、以下が鉄ペンであることが多いです。
その1万円の価格帯には国産各社力を入れたペンが集結しています。
なんせそのメーカーの万年筆を代表するモデルですから、気合が入るのも当然です。
日本の軽自動車のようですね!
国産万年筆の御三家といえば、パイロット、プラチナ、セーラーになります。
パイロットの代表作がVOL.1でもあった「カスタム」シリーズで、プラチナの代表作が「センチュリー」シリーズ、そしてセーラーの代表作が「プロフィット」シリーズです。
その中でもプロフィットシリーズが少し値上がりされ、その穴を埋める形でリリースされたのが今回の「プロムナード」です。
ウォーターマン・カレンに始まった私の万年筆ライフは、入門編金ペンを探していたところ店頭でこのプロムナードの青を発見し、即購入に至った、という経緯があります。
このプロムナード、実際に書いてみると金ペンらしい柔らかな書き心地が楽しめ、また着色されていない純粋な金のペン先を見ると高級感も堪能できます。
また、クリップ部分のセーラーらしいイカリマークや金メッキの王道デザインでまとめられており、「万年筆ってこうやんな」という気分を十分に感じさせてくれます!
ただ、私の購入したプロムナードはどうやら珍しくペン先が少し(悪い表現をすると)ハズレであったようで、購入当初はインクフローがよくなく、擦れたり、ガリガリした書き心地になっていました。
たまたま立ち寄った神戸・三宮にある「ナガサワ文具センター」さんでスーベレーンを購入した際、このペンを見てもらい、少しペン先を調整してもらいました。
やすりや板を使って時間にして10分くらいでしょうか、調整してもらった後からは全くの別物に生まれ変わりました。サラサラ書けます!
しかしそれでももともとセーラーのものはパイロットのものよりも全体的にインクフローが絞ってあるらしく、サラサラしたインクを入れると薄く感じる部分もあります。
「失敗しない、間違いない一本をくれ」というトヨタ派の方はパイロットを選ぶと間違いないと思います(爆)
残念ながら、今回のこちらは掃除中でしてインクが入っていないため画像がありません・・。
PS ちなみに、このプロムナード、現時点で廃盤となっています(> <)
プロフィットシリーズにはないカジュアルさもありますので、もし見つけられたら即買いしてもいいかもしれません・・!
その他入門編ペンたち(どれも選んで間違いなし!!)
最後に、低価格帯の入門編「鉄ペン」たちを紹介します。
なんといっても鉄ペンの魅力は価格でしょう!!
ボールペンと同じかむしろ安い価格で万年筆を楽しめるのです!!
・・いい時代になりました。
低価格であることを生かしてたまったインクをたくさん入れてみたり、太さの違うものを買ってみたり・・。
楽しみ方はたくさんあります。
何よりもすごいのは、しっかり万年筆です!!(当たり前ですが)
今回紹介する鉄ペン君たちは、「ラミー・アルスター」「パイロット・ライティブ」「同じくカクノ」「プラチナ・プレジール」です。
これらは、最近ボールペンの世界でもスタンダードになってきている、「ベーシックなペンの高級版」です。
素材やちょっとしたデザインを変更し、自動車でいうところの上級グレードであるかのような高級感を出しているモデルになります。
つまり・・・お得です!!
順番に簡単ですが、特徴を触れていきたいと思います。
LAMY アルスター
この万年筆はあまりに有名です。
入門編万年筆の代名詞ともいわれるドイツのLAMY製、サファリというものがありますが、そのボディをオールアルミで作った高級バージョンがこのアルスターです。
サファリ・アルスターは鉄ペンでありながら非常に潤沢なインクフローで、ペン先も軟らかめになるので「万年筆はかくあるべき」という書き味を堪能できる一本になっています!
しかもグリップ部分は三角形になっており、万年筆の初心者の方でも普通に握るだけで「書ける」ポジションになるのが入門編ともいえる所以です。
しかもこのサファリとアルスター、どちらもその年の限定カラーが出ることが多いです!!
これだけで何本もコレクションする強者もいらっしゃるほどです。
ただし、サファリはプラスチックでできているため、全体的に軽く、ポップな感じはあれども万年筆らしい重厚感には欠けますし、長く使っても疲れやすいです。
そんな方にこのアルスターです!
ボディデザインは同じながら金属になることでイメージ・書き心地共に変わり、ぐっと高級感が出ます!
もちろんお値段も異なりますので、「軽く使ってみてぇ!」という方はサファリを、「どうせ行くなら長く付き合えるものを行こうぜ!」という方はアルスターを、お好みでどうぞ・・!
パイロット ライティブ
こちらに関しては、以前しっかり書き込みましたので、ぜひそちらをご覧下さい!!
プラチナ プレジール
プラチナの製品の中で、万年筆でありながら突出した低価格の製品があります。
それは「プレピー」というものです。
プレピー、なんと実売価格300円前後で買える、へたなボールペンより安い本格万年筆です。
そのコスパを生かしていろんな色を買いそろえ、絵をかいたりするのにも使えるほど隠れた実力者がプレピーです。
そのプレピーを金属ボディにし、高級感を高めた上位バージョンがこの「プレジール」です!
・・ってなんかさっきも同じ説明をしましたねw
そう、最近は本当にこういう素材を変えて高級感を一気にあげる「上位モデル」がはやりになっているのです!!
プレピーは本当に色鉛筆の代わりくらいに使えるポップさを持っていますが、このプレジールは金属ボディになっただけで同じものと思えないほどの高級感があります!
もちろんペン先等も同じなので軸だけプレピーにするということもできますが、重心のバランスなども含めて同じモデルに思えないほどの書き味の違いがあります。
今回の私のモデルは2本ともプレジール10周年記念特別カラーなのですが、このようにアルスターと同じく限定カラーもありますので、気になる方は要checkです!!
シックな色を選べばスーツのポケットにも映え、人前でも「万年筆ですか!」と言ってもらえること間違いなしです!
私はそれぞれにボディの色に合わせたインクをいれています・・がオレンジだけ尽きてしまっているのが悔やまれます(> <)
パイロット カクノ
ラストを飾るのはこちらもあまりに有名な万年筆、カクノです!!
一度HPかカクノのカタログを見てみてください。
「きっとかくのが好きになる。」
とってもいいフレーズだと思いませんか!?
もともと小学生向けに開発された低価格万年筆ですが、その本格的な書き味は多くの万年筆好きな大人を魅了し、こぞって複数本を買いまくったため発売当初欠品があふれたほどのモデルです。
まぁなにを隠そう、私も買いこぞった一人ですが。。
書いてみると鉄ペン特有のカリカリ感はありますがまったくインクが擦れることなく、するする書けます。
どうしてもこのカリカリが気になる方はM(中字)を選んでみてください。
ほぼこのカリカリがなくなります!!
ペン先はライティブやプレラ、上位バージョンのコクーンなどとおなじになりますがボディがプラスチックな分軽く、使いやすい印象を受けます。
それでも上位バージョンと同じペン先、ということはインクフローも含めた書き心地はお値段以上の価値を与えてくれます!
いろんなインクを入れて楽しむもよし、万年筆がどんなものかを試してみるもよし、お子様に一本素敵なペンをあげてもよし・・いろんな楽しみ方ができるのがカクノです!!
最後に
VOL.1より長々とお付き合いいただきましてありがとうございました!
少しでも「万年筆の良さを楽しんでみたい!」と思っていただけたら嬉しく思います。
万年筆、確かにお手入れも気になりますし手も汚れます。
ただ、「書くだけで特別感を持たせてくれる」ものってなかなかありません。
高級なものから低価格なものまで、どれでもそんな気分を味わわせてくれるのは万年筆だけです!
ぜひとも一度その魅力を感じていただきたいと思います!!
また今度の機会には万年筆の簡単なお手入れをご紹介したいと思います!
今後ともよろしくお願いいたします!!
↓VOL.1はこちら
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