おおきです、Hikkyです!
今回は、前に続いて「インク」のお話です。
前回のように、インクを買い出してしまうと・・・
やはり、陥りますね、インク沼(> <)
さぁ、今回私は何に手を出したでしょうか!?
よろしくお願いします!
↓今回の獲物はコチラ
今回Getしたもの
さぁ、早速ですが、今回の獲物?をご紹介しましょう!
万年筆インク好きな方であれば十中八九ご存知であろう、セーラー万年筆の「青墨」です!!
そう、前々からずっと気になっていました、「顔料インク」。
顔料インクはその魅力と引き換えに、しっかりしたメンテナンスをしないと、万年筆自体が壊れてしまう可能性を秘めているため、どうしても今まで一歩を踏み出せずにいました。
しかし・・・
「私自身も万年筆を使い始めてもう10年近く経っていますし?」
「一生モノだけでなく、割とリーズナブルな万年筆も多数あるし?」
「万が一があっても、それはそれでなんとかネタになるかなって思うし?」
「レターパックとか万年筆で書いてたら、時々雨の日滲んでしまい、『しもた!!』って思う時あるし?」
「そもそも、万年筆用って書かれた専用インクなんやから、普通に使ってれば大丈夫っしょ??」
などなど、自分にいろいろ言い聞かせた結果、いい機会だということで、とうとう手を出してしまいました。
セーラーさんの顔料インクといえば、パイロットさんのインクと並んで老舗中の老舗。
最近でこそプラチナさんからも出てますが、歴史のある、多数のファンを生み出してきた「間違いのない」一品です。
色は本当に真っ黒な「極黒」、今回のブルー・「青墨」、最新作のブルーブラック・「蒼墨」があります。
極黒は墨で書いたかのようなしっかりした黒色が自慢で、どんなシーンでも使いこなせるらしいです。
蒼墨は、王道のブルーブラックで、顔料インクらしいしっかりした色合いのため、万年筆の好きな人には待っていました、の一品だそうです。
(上記2つは持っていないため、参考になります)
そして、今回の「青墨」ですよ・・!
ここは後ほど、詳しく書いてみます。
改めて、おさらい ~顔料インクとは~
万年筆用の顔料インクとは、特殊な微粒子をインクに配合し、従来の「染料インク」よりも水に溶けにくく、耐水性と耐変色性を両立したインクです。
(インクの種類については、前回の記事(インク沼-1st)をご覧ください)
染料インクは水に濡らすと滲んでしまったり、紙によっては透けて裏写りすることもあります。
また、長い時間と共に、光によって変色し、薄くなっていくこともあります。
それに対し、顔料インクではそういったことがありません。
ここだけを聞くと、染料インクよりもメリットしかないように感じますが、顔料インクは粒子を含むという成分の関係で、定期的にメンテナンスをしないと万年筆のペン先が詰まることがあります。
もちろん、詰まってしまうと、分解清掃するか、洗浄液を使って根気よくきれいにするしかありません。
また、基本的には黒系か青系の、寒色系の地味な色合いがほとんどです。
最近では、同じくセーラーさんから「ストーリア」シリーズというカラフルな顔料インクが出ていますが・・。
つまり、
「耐久性を重視するためにちょっと工夫してますので、日頃から毎日のように使ってくださいね!」
「使うことでインクが流れるので、万年筆にも良く、きれいな文字がいつまでも楽しめますよ!」
というのが、この顔料インクです。
・・ここまで書くと、なんとなく、車やバイクにヘビーなオイルを入れている、のと近いような気がしてきましたね・・。
実際に書いてみて ~ド定番な実験と共に~
いかにも実用的でシンプルな、和風のパッケージ。
さぁ、開けてみましょう。
これもまたシンプルな四角い瓶のパッケージです。
このパッケージは、ある時にリニューアルされ、この形になったそうです。
以前は、セーラー製インク統一のの丸い瓶デザインに、最後までインクをしっかり吸える「インクリザーバー」もついて、めちゃくちゃコスパがよかったそうですが、今回のリニューアル版はそのインクリザーバーは別売りになっています。
(このインクリザーバー、実はかなり理にかなっており、便利だという話ですので、また使ってみてから追記します。)
丸い瓶も机においていても映える、可愛いデザインですが、なんとなく青墨のイメージを考えると、この質実剛健な四角いパッケージも合っていると思います。
実際に吸わせてみました。
特に顔料インクだから、ということで何かが違うということはなく、至って普通に吸入します。
実際に書いてみました。
さすが、非常に綺麗です。
ペリカンのロイヤルブルーに近いということを聞いたことがありますが、以前持っていた、青墨と同じくセーラー製のナガサワ文具さんオリジナルインク、「京町レジェンドブルー」と比較して、ちょっと黒っぽいスモーキーな青、という感じです。
とはいえ、ブルーブラック程黒っぽくはないので、「書類にも使える、落ち着いた、遊びココロのある大人の青」というところでしょうか。
さて、ではここまで来たら、顔料インクについて、諸先輩方々が既に何度もやっておられる、今更感のある実験をしてみましょう。
書いた文字に、水をかけてしばらく放置してみると・・・
ご覧の通りです。
上がパイロット・色彩雫(染料インク)、下が青墨(顔料インク)です。
水をかけた時から一目瞭然で、顔料インクはビクともしません。
すげぇ、やるやん顔料インク!!!
今まで万年筆インクでは体験したことのない衝撃です。
さらに、水滴を拭いてみると、色彩雫はは滲んで文字が擦れたのに対し、青墨は同じくビクともしません。
なるほど、こりゃぁ公文書やあて名書きにも使えますわな・・。
正直、レターパック等のあて名書きには使いにくかった万年筆ですが、これならば気兼ねなく使えそうです。
実際、普通に書いている分には全く違いを感じられませんでした。
それくらい普通に「万年筆インク」しています。
いまさらながら、新たな世界が見えた気がしました。
このように、万年筆インクの世界は非常に奥が深く、広いです。
もしまだ顔料インクデビューしておられない方がいらっしゃれば、せっかくですので、一度ご体感ください。
ビジネスシーンを中心に、万年筆を活用できる機会がぐっと増えると思います。
今回、私はとりあえず同じセーラー製万年筆、「プロムナード(絶版)」に入れましたが、もっと”乾きにくい”ことで有名なプラチナ製の万年筆など、ちがうものにも入れていってみたいと思います。
これからのインク沼に乞うご期待(笑)
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