芸術的な1本
おおきにです、Hikkyです。
先日、いつものロフトさんをぶらぶらしていると、とあるものを見つけました。
それが、かのサラサグランドの限定バージョンです!
限定・・・
Limited Edition・・・
とてもこの言葉に弱い私はついつい惹かれてしまいました。。
元々サラサグランドが「買っておけば間違いない」最強のペンだということは常々語っています。
(こちらも参照)
サラサグランドはダークブルーに始まり、ホワイト/ターコイズのツートーンカラーを追加し、嫁にレッドカラーを追加し、そしてビンテージカラーなるものが発売されたときにはそれも追加し・・と既に4本ほど買っています。
もちろん後輩をはじめ、いろんな人にも推して買ってもらっています。
それくらい気に入っているグランドの限定として・・・真鍮カラーがあったのです。
それが今回の限定カラーでした。
ボディと中の芯はは先日買ったビンテージカラーと同じだと思います。
しかし、最も違うのはそのグリップ部分。
真鍮ですよ、真鍮! ブラス!!
以前、同期入社の子にグランドを勧めた時、「人の持っていないものがいい」と言われたのでネットである文具屋さんがオリジナルで作っていた全身真鍮でできたサラサグランドを買ってあげたことがあります。
それは完全にオリジナルであったため、まさかこんな普通に真鍮モデルと出会うとは思っていませんでした。
↓改めて探しました。これです
スモーキーなダークカラーと輝かしくも重みのある真鍮とのマッチング・・・
サイコーに渋いです!
よくぞ!!
もちろん買いましたよ!!!
・・早速使ってみたいと思います!!!!
真鍮とは
ここでご存じの方も多いと思いますが、ブラスについて改めて調べてみました。
真鍮(ブラス)は銅と亜鉛の合金のことで、別名黄銅(おうどう)とも呼ばれます。
熱によっていろいろな形に加工しやすい金属であるため、デザイン性の高いものに使われています。
やや赤みがあり、強度やしなやかさのバランスの取れた金属となっています。
亜鉛の含有量が多いほど金属としては固く、金色に近くなっていくという特徴があり、この亜鉛の含有量が20%以上のものを真鍮と呼ぶそうです。
英語で表記したものが「Brass」ですが、このブラスってどこかで聞いたことありませんか?
そうです、ブラスバンドという言葉になじみがあるのではないかと思います。
ブラスバンドはその名の通り、金管楽器のみで構成されたバンドのことを指し、トランペットなどが特に有名ですよね。
真鍮の魅力はなんといっても「経年変化」これにつきます。
経年変化するものって、革製品でもそうですがお手入れに気をつかうものの使うほどに唯一無二の存在となり、まさしく「自分の相棒」となってくれます。
これが嫌いだ!という男子諸君はいないのではないでしょうか?(笑)
真鍮は空気中の酸素と反応したり、手の脂分などを吸い込んで使い込むほどに鈍い輝きとなって色が深くなっていきます。
時間がたつほどに味わいのあるアンティークな魅力を放ってくれるため、長く使うほどに好きになるはずです。
もしその風味よりも「金属らしく輝いてほしい!」と思う方はピカールなどの磨くことで元々のきれいさを取り戻せるので、そういった意味でも素敵な素材です。
ちなみに私の普段乗っている相棒、ハーレーダビッドソンのバイクのマフラーにもブラスが使われている製品があります。
ブラス独特の鈍い輝きがちょっとオールドなバイクに見事にマッチし、全国に虜になる人も大勢います。
つまり、それほど独特な魅力を放つ真鍮がこのグランドに使われている、ということです。
実筆 ~Review~
まずは見た目。
いわずもがなで、とっても高級感があります。
今回のダークブルー以外に、グリーンやレッド、ブラックもありますがどれも落ち着いた色味なのでゴールドとのコントラストが効いてとてもキレイで高級感があります。
まさしくアンティーク。。
こうしてノーマルと比べてみてもこの高級感は半端ないです。
ビンテージカラーとして発売されたときに飛びついたダークグリーンですが、それと比べても高級感が桁違いです。
当たり前ですが、パーツの構成はどれも同じなので、グリーンとグリップ部分を入れ替えるとアンティーク・グリーンの完成です。
グリップ部分を分解してみました。
どうやら完全にすべてが真鍮でできているわけではなく、樹脂のパーツの上に真鍮が貼り付けてあるようです。
それでも十二分な高級感なので、さすがと言えましょう!!
そして実際に握って見ると、金属の冷たい感じが伝わってきます。
真鍮になっている分、少しノーマルのものより重いかな?という印象で、重心が先端に近づいているため今までよりも少し楽に書くことができます。
これは自分の中で新たなスタンダードになると確信しました。
ただ、そんなこいつにも意外な気になる点が。
それは、「限定」なことと「価格が高い」こと、サラサグランドの持病、「ノック時クリップが干渉すること」です・・。
いつものように一目惚れの衝動買いでレジに持っていったのですが、千円札を握りしめてレジを待っていると、提示された金額は1,600円。
・・あれ?
疑問に思いつつも二千円支払い、後で冷静にレシートを確認すると、どうやらこのアンティーク、高級な分価格も少し高級だったようです。
なんという誤算。
まぁいいんですけど。。
あと、ノック時にクリップがノックする指に干渉する問題は相変わらずです。
クリップの先端が飛び出しているので、普通にノックするとクリップの出ている部分は指の腹に当たります。
工夫次第でなんとでもなるとはいえ、気を遣わずに使えるならそれに越したことはありません。
今後モデルチェンジする際にはこういったポイントも見直していただけると嬉しいですね!
2022年も半分が過ぎようとしており、正直ここロフトさん以外では今まで発見していませんでした。
言葉の通り「限定」だと思われますので、気になった方はすぐに購入をおすすめします!
P.S 家に帰って、Amazonさんタイムセールめぐりをしているとなんと実売1,100円くらいで売っているじゃないですか!!
・・ちくしょう・・
衝動買いは楽しいですが時には冷静になった方がいいことはありますね・・。
そんなこんなの「アンティーク」、せっかくのインクを例のごとく今はエナージェル・インディゴブラックに入れ替え、愛用しております。
・・しかし今回買ったダークブルー、よくよく見るとウォーターマンの最高級万年筆、「エドソン」に似ている気がするのですが・・。
・・言いすぎですかね(~ ~)
最後に
現時点で今年買った中でトップクラスのお気に入りです。
この高級感にエナージェルの潤沢で滑らかなインクをいれると、まるで欧州のローラーボールではないか、と錯覚するほどの一品になります。
ここまで高級感というか、それみよがしなアピールはいらないよ、という方にはノーマルのサラサグランド、ビンテージカラーでも十分な満足度はあると思いますが
「少しでも差をつけたい」「価格以上に高級感のあるペンがほしい」「それでいて実用的なもの」
というものをお探しの方にはきっといい相棒になることでしょう!
今は三菱ユニボールワンFもそうですが、「ノーマルの少し高級バージョン」が流行りです。
デジタルばかりでアナログ筆記の少なくなってきている現代、どうせ使うなら少しでも使いやすく、かつ満足できるものがいいです。
そう思っていただけるなら一度手にとってみてください。
・・いいですよ、ブラス。。
ちなみに、現在私の仕事中のシャツの胸ポケットには「ペリカン スーベレーン」「ゼブラ フィラーレディレクション」そして今回の「サラサグランド・アンティーク」が刺さっています。
負けず劣らずの存在感はさすが、です。
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